2017/3/3  YOU TUBE  ニコニコ動画にてリリース（ニコ動バージョンはこちら）


前作「生花」に続き、またATOLSの直感的な作品が投下されました。
まさに現代日本の高齢化社会をそのまま写し取ったような楽曲です。
暗く、恐ろしく、そして何のひねりも無いダイレクトなメッセージ。
唯一、初音ミクを模したおばあちゃんのコスプレがコミカルに見えますが、これも美少女一辺倒の世の中にこれ以上ないアンチテーゼを叩きつけるというアバンギャルドな表現にも思え、まさに反骨精神むき出しというべきでしょう。
POPでありつつ時代を写し取り、さらに表現ギリギリのラインを映像に込め、しかもそれを初音ミクでやってのける・・・
まさにATOLSにしかできない、鬼才ATOLSの片鱗を覗かせた作品になったと思います。

そもそもおばあちゃんに初音ミクのコスプレをさせるというイメージは数年前からあった企画で、
まさかこのような直球ど真ん中の激しいものになるとは思いもしませんでした。

また、お気づきの方もいるかもしれませんが、このミクコスプレのおばあちゃんは、ATOLS作品には二度目の出演です。
以前、インストアルバム「Culture」の「Acid Grandma」に出演されています。

また、常世の英語表記がTOKOYOで、TOKYO（東京）と掛けているのではないかと思われますが、
この辺はたまたまの偶然の一致です。
しかしながらその偶然の一致を呼び込むほど、この作品は何かを持ってるんのだなあと思います。



「常世」
作詞／作曲　ATOLS